
私は小学生の頃から野球を始め、野球の魅力に取りつかれてプロ野球選手を目指して、ずーっと野球をしてきました。
プロ野球選手にはなれませんでしたけどね(笑)
そして子供が産まれ、男の子だった時は『よし!プロ野球選手に育てよう』って思って接してきました。うちは、子供4人いるんですけど、下3人が男の子だったので3人のうち1人はプロへなんて勝手に想像してました。
結局、みんな野球やめちゃいましたけどね(涙)
それはひとまず置いといて、私はそれなりにプロ野球選手に近いところまで行けたという自負もあり、自分の野球に対する感じ方、感情、思い、などなどを子供達や、指導に携わって関わった子供たちに教えてきたつもりでした。
でも、それって間違っていたのかもしれません。
もちろん、みんな子供たちは野球を始めた時、野球が大好きでプロ野球選手になりたいって夢を持って始めたんだと思います。
夢と努力とライバルと挫折

彼もまた、ライバルの多い中でもがき苦しみ戦い抜いた
将来はプロ野球選手になる。こんな大きな夢を持って、毎日どろんこになりながら、練習に明け暮れます。ライバルに負けたくない、試合に出て活躍したいという思いで、努力を積み重ねます。
でも、ライバルたちだって同じ思いで練習してるし、もっと強い思いで練習してるわけですよ。そんなに簡単には勝たせてくれません。
それは、小学校から中学校、高校へと進んでいくうちに、自分よりできる奴が現れるんです。ライバルの出現です。
またそのライバルに負けじと練習に練習を重ねますが、ある時ふと、思うことがあるんです。『こんなに練習しても、あいつにだけは敵わない。スゲー奴がいる』そんなことを考えてしまう時もあるでしょう。
いつしか、目指していたものが1つポロリ、1つポロリとこぼれていってしまって、自信を失うこともあるかもしれません。
それでも、頑張れる強い気持ちを持った子と、そうではない子に分かれてしまうのも事実です。全ての子がみんなプロ野球選手にはなれないから。
それでも、自分に区切りをつけるまでは一生懸命努力をして、少しでも技術を磨こうと練習を重ねます。
でも、燃えてた炎が消えてしまう時が来るんです。消えてしまったら続けることが出来なくなってしまいます。そうして彼らは野球から離れてしまったのでしょうか?
俺の野球じゃない、お前の野球だろ

結局、私たち親の立場であったり、指導者の立場からすると、『野球をするのは君だよ。私じゃない。』ってことですよ。だから、自分で考えて練習したり、トレーニングして野球と向き合いなさいってことなんですよ。
私たちは教えたり、言うことしかできないわけです。でも、やってるのは彼らですから、私たちとは明らかに感じ方は違うはずなんです。
ただ、だからといって放っておいていいわけではありませんよね。彼らの立場に立って思いをはせて、指導したり声をかけてあげなければいけないと思います。
私は常に言ってきました。『俺の野球じゃない、お前の野球だ。だから言われたことの意味、教えられたことの意味を自分で考えて練習しなさい。』と。
でもそうじゃないですか。彼らは私にはなれないし、大谷翔平や田中将大にはなれないんですよ。自分と向き合って野球というものに取り組んでいかなければいけないんです。
あなたにとって野球ってなんですか?

私にとって野球とは、夢であり、幻であり、人生の一部でした。
私の人生において大きなウエイトを占めるのは間違いありません。また、3人の息子や指導で関わった子たちがいたからこそ、ここまで野球に向き合ってこれたのかもしれません。
子供たちが高校生までは、子供たちにとっての野球はもしかしたら『お父さんのための野球』になってたのかもしれません。いつのまにか。
あなたにとっての野球ってなんですか?
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