
昨日は母校の練習に参加してきた。
毎年恒例のOBノックと言われるもの。夏の大会前合宿にOBが応援に駆け付け現役選手へ応援の気持ちを込めたノックをする。
選手の気持ちはわからないが、それでも一生懸命ボールを追いかけ魂を鼓舞する時間となったことは間違いないと感じた。
練習の取り組み方

日々、高校生は夏の甲子園と春の甲子園を目指して練習に励んでいるのだと思う。毎日泥んこになりながら限られた高校生活の一部を野球に費やす。
私がOBノックをして感じたこと。
練習を一生懸命こなすのはもちろんだが、ではその練習の内容はどういうものなのか。授業が終わり、グラウンドへ出てアップをし、練習を始める。その日のメニューによって内容は変わるだろうが、キャッチボール・バッティング・ノック・ピッチング・体力トレーニング・ランニングなど、大まかに言えばこんな感じだろう。
私が感じたのは、その練習をするにあたってどういう目的を持って行うのか、また、試合ではその練習がどう役立つのか、しっかり考えて練習を行っているのか不安に感じてしまった。
私はピッチャーを担当したが、ピッチャーは投げるだけではなく、一人の野手にもならなければいけない。そうした意識が果たして浸透しているのだろうかという思いに駆られた。
1%の可能性その為の練習

実は、OBノックで私はピッチャー陣にアメリカンノックから入り、通常ノック、カバーリング、グラブトス、最後にペアノックを行なった。
その中で、グラブトスに関して基本の形があまりにも出来ていなく不安に感じ、いつもどういう練習をしてるのか聞いてみた。
意外な答えが返ってきた。『ほとんど練習してません』と。私は耳を疑ったが彼らにとってグラブトスの練習はいつでもできる程度の軽いものだったのだろう。
いつでもできそうで意外に出来ないことの方が多いのが、軽く考えてしまうプレーなのだ。もし、1点差または同点で競り合っている場面にスクイズをされ、タイミングがグラブトスでしか間に合わないようなプレーの時、彼らはどう思うのだろうか。
もし、その1つのプレーでミスをしてしまって、その1点が決勝点で負けた時、彼らは後悔しないのだろうか。
勝つための練習方法-まとめ
私は、1%でも可能性のあるプレーがもし考えられるなら、その1%のプレーのための練習に時間を掛けて完璧にこなせるだけの練習を重ねた方がいいと思っている。
なぜなら、その1%のプレーが起きてしまったことが原因で負けたくないし、あとであの時と後悔したくないからだ。
野球とは得てしてそういうプレーが勝敗を左右することが少なくない。
トーナメントの試合を勝ち上がって行くには、そうした起こりえるプレーを想定して、起こる確率が1%でもあるなら、そのプレーを完ぺきにクリアできるように練習を組み立てていく必要があると考える。
そこまで導いてやるのが指導者の役目ではないだろうか。
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