全国の高校球児へ。きっとこの夏忘れようにも忘れられない夏がやってくることだろう。いや、高校球児だけではなく、全国民が忘れられない夏になることだろう。
当たり前にあったものが無くなっていく。失われていく。
でも、野球がなくなるわけではないし、自分がいなくなるわけでもない。目の前を見ればそこにはボールもバットもグローブもある。
ただ、他人が評価する場所や機会がなくなるだけ。言い換えれば自分のパフォーマンスを人に見てもらえないだけ。喜びや悲しみ、悔しさを分かち合えないだけ。
自分が目指すところはどこなのか、今考える時なのではないか。
仲間と野球をする楽しさを求めるのか、世話になった人や親たちに自分が野球をするところを見てもらいたいのか。
確かに、今過ごしている仲間とできる野球は機会を失ったのかもしれない。甲子園は夢、憧れの舞台かもしれない。
でも、その機会を失ったからと言って悲観的になるのはどうだろうか。確かに空しいかもしれないし、悲しいかもしれない。
それでも、もし君が野球をこれからもしたいのなら、続けたいのなら、これからまだまだパフォーマンスを発揮できる場所はたくさんあるはずだ。
その時のために前を向いて、練習に取り組もう。
もしかすると、この夏でもう野球をやめてしまうかもしれない人もいるだろう。でも、悲観しないでほしい。この機会が深い結びつきになって必ずや今の仲間が貴重な友人として今後の人生の財産になるだろう。
一言では片づけられないが、この夏で人生が終わりになるわけではない。共に戦った仲間とこれからの未来に向けてそれぞれの人生に向かって歩んでほしい。
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