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ピッチャー

バッターを惑わせる9cmの空間

あなたは野球のボールの大きさを

知っていますか?

硬式ボールの直径はおよそ7cm

です。

バットの直径は68mmなので

ボールよりやや小さめ。

バッターはそのボールより細い

バットで直径7cmのボールが来る

ところを予測して打ち返します。

予測できればの話しです。

先日こんな記事がありました。


“吉田輝星には9センチのすごみが備わっている。速球の「伸び」はデータでも証明されている。野球データ教育サイトの「ベースボールギークス」(http://www.baseballgeeks.jp)によると、吉田輝星のボールのホップ成分は、プロ投手の中でも群を抜いている。


ボール変化量(重力の影響のみを受けてボールが到達した地点を原点とした時、回転数と回転軸による揚力の影響を受けてボールがどれだけ変化したか)を測定すると、縦変化は53センチを示す。プロ平均は44センチで、吉田輝星は9センチも上回る。硬式球の直径は約7センチで、ボール1個以上も違う。実際にボールが浮き上がるわけではないが、ホップするような印象を与える。“


(日刊スポーツコラムより引用)

何を伝えているかわかりますか?

わかりりやすく解説して見ます。

下の図をご覧ください。

ボールになんの力も加えないで通常の

重力だけでキャッチャーへ到達した所

を原点(ゼロ)ラインとした場合。

プロ野球選手のピッチャーの投げる

ボールは回転がかかっていて、重力に

逆らって浮き上がる力をもらって

キャッチャーまで進んでいくんですね。

それが、ホップ成分と呼ばれる重力に

逆らう力です。

なので、重力だけで進んだ原点よりも

高い位置に到達するということになります。

その数値がプロ野球選手平均で44cm

になるということです。

プロ野球選手のバッターはこの軌道で

向かってくるボールを予測して打ち返す

ことになります。

ところが、吉田輝星投手はその値が53cm

ということで、平均値から9cmも高い

ところに到達するんです。

【9cm】これはただの数字に見えますが

恐ろしいほど脅威的な数字です。

硬式ボールの直径は約7cmなのに、

それよりも大きい9cmの開きはバッターに

とって脅威としか言いようがありません。

プロ野球選手でも、見慣れたボールの軌道

よりボール1個高く予想ポイントを上回れば

空振りを取られる恐れが大きいということに

なります。


これだけのボールを投げられる のは何故か?

答えは吉田選手の身体の柔かさにあると

考えられます。

ボールにここまでの重力に逆らう力を与える

為には、強力な回転をかける必要があります。

その強力な回転をかけるためには少しでも

バッターに近い位置で、腕が内側に回旋を

はじめる直前にリリースをします。

ということは、体重移動をして前へと放り

出されたエネルギーをしっかり下半身で支え、

股関節の柔軟さで最後までねばります。

そしてバッターに最も近づけるように肩甲骨

を柔らかく、可動範囲を広げてリリースまで

持っていきます。

出典;日刊スポーツより

身体を柔軟にして少しでも吉田選手の

パフォーマンスに近づきたいものですね。

今後の吉田選手の活躍から目が離せなく

なりそうです。


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