この回ではピッチャーとは何という
質問に対して出てきそうな項目34
上げた中から7つを抜出てどういう
意味で想像されるか、またどういう
対処をしてピッチャーは投げ続ける
のか等、理解を深めていこう。
・一人高い所でボールを投げる人
マウンドの高さは25.4cmグラウン
ドの中にポツンと山がある。
ピッチャーはそのマウンドの上から
キャッチャーのミットを目がけて投
げ込んでいく
・お山の大将
そのマウンドの上にいて力を振るう
(偉そうな?)ところから?ガキ大将
的な感覚?でも結構使われる言葉。
・ピッチャーの独り相撲
野球はピッチャーの他に8人守って
いるわけで、野手が守っているのを
忘れ、四死球や暴投などで自滅する
状態をいう。
・ボールを投げる事の恐怖
ピッチャーは常にバッターと戦って
いるわけで、ここで打たれて点を取
られないか、この1球で負けてしま
わないだろうかと常にプレッシャー
と戦っている
・強い精神力が求められる
常に自分の行動がチームの勝敗に影
響を与える為、まわりの状況や要因
に左右されない精神力が求められる。
・野次で揺さぶられる
ピッチャーが強くなればなるほど相
手は突破口を開こうと野次で揺さぶ
ってくる。ピッチャーが動揺し、コ
ントロールを乱す事を狙った行為。
・忍耐力がある
総合的に忍耐力がないと数多くある
プレッシャーの要因に耐える事はで
きないし、パフォーマンスを維持す
ることが出来ない。
自分の心をコントロールして初めて
バッターに対して投げるボールへも
コントロールすることが出来る。
ここまで7つの項目に対して何故そ
ういわれるのか、またどういうこと
なのかをお話してきたが、ピッチャ
ーという存在は常にプレッシャーに
晒され、自分と葛藤し、周りからは
プレッシャーを増幅させるような言
動を受けながら、自分を如何にコン
トロールし無ければ成らないか解る。
僕も何度となく野次に心を乱されそ
うになったが、そんな時は対するバ
ッターの事だけを考え、どうしたら
打ち取ることが出来るか考える事に
集中する。
自分のコントロールを乱しそうにな
る時は「コントロールできるのは自
分が投げるボールだけ」と言い聞か
せ打ったボールは野手が守ってくれ
ると信じピッチングに集中する事だ。
ピッチャーは如何に投げるボールを
コントロールしてバッターと戦って
いるかお解り頂けただろうか。
さて、ここからは僕が小学校の野球
部に入部してからの話に移ろう
story
小学4年生になり僕は学校の野球部
に入部した。部員はその当時4年生
から6年生まで50名程いたと思う
部員の中で当時の僕は身長も165
cmほどあり、体格に恵まれ大きい
方だった。
早速シーズンに入ると練習に加わり
ベンチにも入れてもらえた。
当時チームではキャッチャーの補強
が課題で候補を選んでいたがなかな
か決まらなかった。
そこで僕は試合に出れるのならと立
候補した。
その後夏の本大会予選までの間練習
や練習試合を行いながら調整を進め
ていたが、僕はキャッチャーとして
ピッチャーのボールを受ける事もシ
ョートバウンドを止める事も出来て
はいたのだが、スローイングが悪か
った。
ランナーが出るとそれは顕著にあら
われ、ランナーを一人もアウトにす
ることが出来なかった。
それにはピッチャーの要因もあるだ
ろうが、一番の原因は僕のスローイ
ングの悪さだった。
そんなある日監督に呼ばれ『お前は
投げ方を直すまで練習させない。試
合にも当然使わない』と通告された。
僕は監督やコーチが教えてくれるも
のだと思っていたが、教えてくれる
気配など全くなかった。
うちに帰っても父親は野球は観戦す
るがやったことなんてなかったので
教えてくれるはずもない。
そこで僕は野球に関する本を買い漁
り、読んでは壁当て(壁に印をつけそ
こに当てる練習)をして、また、読ん
で図解を真似て壁当てをしてという
自主練習を繰り返していた。
時には鏡の前でシャドウピッチング
みたいなことをして、肘の高さの確
認や腕の振りなどが本に書かれてい
たのと合っているか確認して、また
壁当ての練習をした。
そんなことを繰り返しているうちに
どうやら投げすぎてしまったようで、
成長期の肘の軟骨が砕けた骨折をし
てしまった。
こちらを参考にして下さい↓
それが5年生の春の出来事で、そこ
から僕は3か月間投げる事が出来ず
練習のお手伝いをしていました。
転機が訪れたのは6年生に上がろう
とする3月の出来事です。監督が解
任されることになり、最後にこう言
ってくれたんです『太田、お前は良
く投げ方を直した。来年からお前が
ピッチャーをしろ。次の監督には伝
えておくから頑張ってくれ。お前が
投げ方を直してくれたことが俺にと
って一番のいい出来事だった。あり
がとう』僕はとてもうれしかったの
を今でも覚えています。
ちゃんと見ててくれたんだなと。
これを機会に僕は6年生からピッチ
ャーをすることになります。まだま
だコントロールが定まっている訳で
はありませんでしたが、ピッチャー
としての役割を6年生の夏の大会が
終わるまで任されました。
ということで小学生の時に人生の転
機が訪れ、中学生へと進学します。
そしてまた、中学2年の時に驚く転
機が訪れるわけですが、それはまた
明日にしましょう。
この記事へのコメントはありません。