
野球では、ピッチャーの投げるボールを審判がキャッチャーの後ろから見てストライク、ボールを判定します。
審判はバッターの身長や構え方などからストライクゾーンを判断して、ピッチャーが投げるボールがそのゾーンを通過するか見ます。
キャッチャーは審判の目の錯覚を利用するために、キャッチングで有利になるようにストライクゾーンへ際どいボールをずらして捕ります。
ここで、少しピッチャーの感じ方が変わります。ピッチャーはホームベースより遠い位置にいて、尚且つ審判、キャッチャーと反対側から見てるわけですから感じ方は違って当然ですね。
ピッチャーは感覚で修正する

実は、キャッチャーが感じているコントロールの精度とピッチャーの感じているコントロールの精度は、微妙に食い違いが生まれるわけです。
ここで、キャッチャーが感じていることを正確にピッチャーに伝える必要があります。
本来、ピッチャーは自分の投げたボールの軌道と、キャッチャーのキャッチングした位置を見て、自分が描いた通り投げれているか判断します。
もし、そこにずれが生じていれば感覚でコントロールの修正をします。
ところが、キャッチャーが審判に対してチームが有利になるようなキャッチングをしていた場合、それが逆にピッチャーを惑わせてしまう場合があります。
ピッチャーは思ったよりいいコースに投げられていると判断してしまうため、修正が遅れフォア―ボールを出してしまったり、ここ一番の勝負球を打たれてしまったりすることが起きてきます。
それを防ぐために、キャッチャーが感じているコントロールの精度をピッチャーに伝える必要が出てくるわけです。
審判を味方につける方法

試合展開を有利に進めるためには、審判を味方につけることです。
簡単に味方につけると言ってもどうしたらいいのでしょうか?
実は、審判も人間なので判定にクセが出てしまうことが多いんです。上手な審判は偏らずに正確にジャッジしてくれますが、それでもクセが出る場合が多いです。
ではどんなクセが出るかというと、内角を広めにとる、反対に外角を広めにとる、高目はストライクに取るが低目は厳しい、その逆とそれぞれその審判のスタイルや立ち位置によってクセが出てきます。
その審判のクセを味方につけて、試合展開を有利に運びましょう。
審判のクセの見分け方

まずは、審判の立ち位置を確認してください。
キャッチャーにくっついているか、離れているか。右バッター左バッターで立ち位置を変えているか、腰の位置が低いか高いかなどです。
キャッチャーにくっついて構えていれば、キャッチングの影響を受けにくく低目のボールも良く見えるのでコース通りの判定をしてくれそうです。
キャッチャーから離れて構えている場合は、キャッチングの位置が見えにくくボールの軌道でジャッジしてしまうため、キャッチングの動作によって判定にばらつきが出る可能性があります。また、低目が見えにくいため低目のストライクコースを取ってくれないリスクもあります。
バッターの右打席左打席にあわせて立ち位置を変える場合は、コース判定にクセがある場合が多いです。例えば右バッターで立ち位置をバッター寄り、つまり内角に目線を合わせる審判の場合は外角の判定にブレが出て際どいストライクコースをしっかり取ってくれないリスクがあります。逆にバッターから離れて構える、つまり外角に目線を合わせる審判の場合は、外角をしっかり判断したい表れで、内角は少し厳しくなります。内角コースギリギリだとボールにされるケースが増えるかもしれません。
最後に
ピッチャーは自分の投げるボールの軌道とキャッチャーの捕る位置を見て、今日の自分の調子を判断します。そこで、感じ方を間違わないようにキャッチャーとのコミュニケーションをしっかりとり、自分の調子を理解したらピッチングに生かせるように、審判のクセを把握することです。
これが、しっかり出来るようになれば本来の調子がでなくても相手打線を打ち取ることが可能になって勝利への道が近づきます。
この記事へのコメントはありません。