
先頭打者にヒットを許し、制球が乱れ3インニングで5失点降板する。
今日はプロ注目のルーキー、吉田輝星投手が2度目の登板をしましたね。
3イニングで5点を奪われ降板しました。今日は全体的にコントロールの精度が良くなかったように思いました。内外両サイドでストライクを取れず、少し甘く入ったところをしっかり合わせられるという内容。
高目のボールも目立ち、今日はようやく3イニングを投げ終わったという感じでしたね。ただ、そのピッチングの中でも光るものがありました。
先頭バッターの平田にライト線へ打たれたのですが、次の平田の打席でしっかり同じアウトコースのストレートで三振を取りました。
1打席目はアウトコースのボールを見極められ、甘めに入ったところを痛打されましたが、2打席目は追い込んでから1打席目より低めの厳しいアウトコースストレートで三振を取りました。
この修正能力と、チャレンジ精神があれば次の登板機会にしっかり修正してくれると感じました。
なぜコントロールは重要か

野球という仕組みにそのヒントはあります。
バットの長さ・直径・重さ、ボールの直径・重さ、ホームベースの大きさ、ピッチャープレートの長さ、バッターボックスの大きさ、バッターの身長、ピッチャーの身長、ピッチャーの投げ方などが、コントロールがなぜ重要かを考えるときのヒントになります。。
バッターはバッターボックスから完全に足をはみ出して打ってはいけないというルールがあるんですね。バッターボックスは右、左があり、ボックス間の長さは73.66cm。バットの長さは長くて86cmほどです。
バッターがバッターボックスに入り、バットを振れば普通ホームベースの上を通過するボールは打つことができます。ただし、86cmのバットどこに当たってもボールが飛ぶわけではなく、芯と呼ばれるボールが飛ぶスイートスポットがあるんですね。この長さがおおよそ8~10cmほどになります。
バッターは100km~150kmで投げられるボールに、10cm弱のスイートスポットを当てなければいけないわけです。しかも、ストレートだけでなく、変化球もありますよね。
こう考えると、コントロールさえ間違わなければ、それほど大ケガをせずに済むことがわかってもらえるでしょうか。
データを元に相手の苦手なところへコントロールミスさえしなければ、打ち取れるという事になります。ボールが遅くてもしっかりコントロールさえ出来れば十分打ち取ることが出来るわけですね。だからこそコントロールの精度が重要になるんです。
メンタルコントロールの重要性

物理的にコントロールの精度が重要なのはわかりました。でも、練習では正確なコントロールを発揮することが出来るのだけど、いざ、試合になるとなかなか思い通りにコントロールできない。それはなぜなんでしょう。
練習では失敗しても何度も何度もやり直しがききます。しかし、試合ではそうはいきません。そこで、メンタルにプレッシャーがかかったり、自ら余計な事を考えてしまって、コントロールの精度が落ちることも良くあることですよね。
メンタルをコントロールするためには、多くのケースを想定してシミュレーションを行うといいです。そして、そのケースなら自分はどう切り抜けるかをシミュレーションします。これを数多くこなしてピンチになった時にも動じないメンタルを鍛えることが出来ますね。
コントロールの精度を磨くためには、物理的な練習はもちろん必要ですが、それと共にピンチのシミュレーションでどう切り抜けるかを、何度も何度もトレーニングすることが必要になります。実際にボールをコントロールできるのは自分しかいないわけで、その自分のメンタルをコントロールできるのも自分だからです。
自分がコントロールできない「相手がどう考えているか、どういう攻撃をしかけてくるか、何を狙っているか」などは考えず、自分の出来ることに集中してコントロールの精度を上げる努力をすれば勝ち星は手に入ります。
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