昨晩のDeNA対巨人戦はまさにエースの貫録で
巨人が勝利しましたね。
菅野投手は初回アベックホームランを浴びながら
その後は自らを奮い立たせ、自分の最も自信のある球種
で相手打線に立ち向かい、137球を投げ見事完投勝利
を収めました。
最近は学生野球における球数問題が取り上げられていま
すが、私の持論としてはケースによると思っています。
プロ野球選手に憧れ、プロ野球選手を夢見る少年は
試合で活躍したくて必死に練習を積み重ねます。
そしてピッチャーとして臨む試合は完封を目標に
失点をすれば完投を目標に変え最後まで投げ切りたいと
思って投げているはずです。
年間140試合をリーグ戦でこなすプロ野球とは違い
一発勝負のアマチュア野球では投手交代が勝敗を左右す
る可能性が大きくなります。
投げ過ぎには注意する必要がありますが、全てにおいて
球数制限するのではなく、指導者スタッフが状況判断の
うえ投手交代すればいいと思います。

やはりピッチャーは先発完投したいと
思っているはずです。
実際、私も学生時代は自分が最後まで投げると
強い気持ちを持ってマウンドに上がりました。
当然、全てが上手くいくわけではありませんので、
調子が上がらないと判断した場合は次のピッチャーへ
つなぐ準備をしなければなりません。
しかし、球数制限の分担作業ではなく、先発投手が
ピンチになった時または、調子が上がらないとき
などは、スムーズに投手交代出来るように
救援のピッチャーを育てることが必要となります。
安心して任せられる救援ピッチャーがいれば、
先発投手も安心して自分のピッチングに専念できますし、
調子が悪かったり、違和感がある時など無理をして
投げる必要が無くなります。
あくまでアマチュア野球の場合ですが、
監督コーチは先発投手には完投を目標に投げさせて、
試合状況によって球数がかさむようであれば
早めの交代を考える必要があるでしょう。

思い起こされるのは昨年夏の甲子園大会、
金足農業対大阪桐蔭の決勝戦です。
連投の吉田君を先発させたまではいいです。
その後のベンチの対応です。
あきらかにボールがいってない。思い通りの
コントロールが出来ていない状況で失点を重ねても尚、
続投させてしまったわけです。
あそこで監督が、吉田君を呼びねぎらいの言葉をかけ、
交代させていたらこれほど大きな議論にはならなかった
のではないでしょうか。
子供を守るのは大人の役目です。
その大人が状況判断できなければ、
その影響は子供へ降りかかります。
状況判断できない大人のために「球数制限」
というルールを定めるのはナンセンスであると
私は思います。
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