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打てないストレートの謎

昨日は、昨年甲子園を沸かせた金足農業のエースだった吉田投手が、日本ハム入団後初の1軍での先発登板となり、地元秋田はもちろんのこと、全国の野球ファンが注目するマウンドになりました。

初回から宣言通りのストレート中心の配球で組み立て。慎重にコーナーと高さを間違わないようにしっかりコントロールされていました。丁寧になるあまり若干ストライクを取り損ねて苦しくなりましたが、満塁での三振奪取は素晴らしいボールでした。

広島打線はストレートとわかって打席に入ってますが、それでも差し込まれてなかなか前に飛ばなかったですね。

長野に打たれたのはいずれも外角のストレート。1打席目は打ち取った当たりでしたが、少し飛んだコースが悪かったですね。2打席目は少し高さもコースも甘くなりました。データ通りの攻め方だったと思います。

では、なぜ吉田投手のストレートはわかっていても打てないんでしょうか?

スピードガン表示も140km台前半でたまに146、7kmほど。プロレベルのバッターでそれも球種がわかっていれば難なく打ち返せるボールです。

なのに、広島打線は打ちあぐねた。何故なんでしょうか?

その仕組みについては以前こちらのブログの中で解説しています。

吉田輝星には9cmの凄みが備わっている。到達地点のホップ成分はプロ野球選手平均44cmだが、吉田輝星は53cmで平均を9cm上回っている。

このデータ通りのボールが昨日の試合で投げられたとすると、広島の選手が打ちあぐねたことにも納得しますよね。

硬式ボールの大きさはおおよそ7cm。プロ野球投手の平均到達地点より9cm高いところに吉田投手のボールは到達するわけですから、ボール1個分よりも予測地点から高い位置にくるわけです。

これでは、いくらなんでもそんなに簡単に打てるわけありませんよね。バッターはピッチャーが投げるボールの軌道を見て球種の確認をし、瞬時に経験から予測をして打ちに行くわけです。

なのに、ボール1個違えば当たりません。

ただ、吉田投手も機械ではありませんので、全て投げるボールがデータ通りの軌道で投げれるわけではありません。

ボールの縫い目に指のかかり具合や、踏み出した足のバランス、体重移動などにバラつきが出ると理想のボールは投げられなくなります。

その点、昨日のピッチングは全球種の8割がストレートだったわけで、そのストレートで相手打線を1点に抑えたのは大収穫です。

次のピッチングではステップのバラつきを修正して、神経質なコントロールより、ボールの質を高めたコントロールに重点を置いて組み立てられると無失点も現実味を帯びてきます。

次の試合もまた、吉田投手ファン、全国の野球ファン、地元秋田県民にとっては楽しみでワクワクするような試合になりますね。

これからが本当に楽しみです。


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