一昨日、高校3年生の大船渡の佐々木投手が
163km/hのボールを投げ込んだ。
もちろん国内高校生史上最速で、大リーグで活躍する
大谷選手の高校時代の記録を超えてしまった。
なぜ彼らはそんなにも速いボールを投げられるのだろうか?
そのメカニズムを科学者に分析してもらいたいものだ。
そして彼らはそのスピードボールを身体が千切れるほどの
全力で投げてるようには見えない。
力学上、理にかなった投げ方をしていると思われる。
体重移動で生まれたエネルギーを増幅させ、
柔らかい筋肉が鞭のようにしなやかにしなり、
増幅させたエネルギーを指先へと送っていると考える。
しかしながら、その増幅されたエネルギーを
二本の指で支えボールをコントロール出来るのだから
とても想像しがたい。
是非、科学者に分析して頂いて、これからの野球の発展に
貢献してもらいたいと思ってしまう。
もしも、それが可能なら第3、第4の160km/h超えの
ピッチャーが誕生し、野球界は根本から見直さなければいけない
時代に突入することになるかもしれない。
また、もうすでに160km/hを超えるピッチャーが
存在しているわけだが、そのボールを受けるキャッチャーの
対策も考えなくてはいけないだろう。

実際に現在佐々木投手のボールを受けていたキャッチャーは
指の関節を裂傷している。
昨年甲子園を沸かせた金足農業の吉田投手の女房役を務めた
菊地君も、彼のボールを受けるために左手に相当なダメージを
受けながら練習を積んだと後日談で聞いている。
ピッチャーが進化するのはもちろん喜ばしいことだが
その影にはそのボールを受けるキャッチャーの存在を
忘れてはいけない。
ボールを受けてくれるキャッチャーがいなければ
ピッチャーは投げる事が出来ないのだから。
ピッチャーのボールを受ける左手の激痛に耐えながら
キャッチャーはピッチャーのいいボールを引き出そうと
常に一生懸命に取り組んでいる。
そんなキャッチャーにとって画期的なミットが開発され
左手の痛みの心配なくピッチャーをリードできるような
日が訪れる事を願いたい。
この記事へのコメントはありません。