今日ヤクルトスワローズがついに16連敗から脱出しました。
ファンにとってはやっと勝ってくれた-という思いですよね。それと同時に次は連勝街道を突っ走ってくれーと期待してしまいます。
プロ野球開幕当初は広島カープが5連敗を喫して最下位に低迷しましたが、5月11日から破竹の11連勝してトップに返り咲きました。
では、なぜプロ野球という野球界でそれも一流選手が集まっている中で、連勝・連敗という現象が起こるのか考えてみます。
1つの何気ないプレーが悪循環を呼ぶ
プロ野球選手同士が戦うわけですから、普通に考えれば十何連敗もするとは考えにくいですよね。
ただ、プレーしているのは機械ではなく人間なので、1つのちょっとしたプレーが引き金になり、悪循環の歯車が回り始めるのだと考えます。
歯車はしっかり噛み合ってこそ、その実力が発揮されるわけですが、1つ歯車の噛み合わせがずれると修正されるまで狂い続けることになりますよね。
その1つのプレーが、フォア―ボールであったり、エラーだったり、サインミスだったり、原因は何か突き詰めても解決するわけではありませんが、そのプレーをきっかけに悪循環の歯車が回り始めます。

広島カープのゴールデングラブ賞を何度も受賞している菊地選手でさえ、負の連鎖の中に入ってしまえば、通常では考えられないようなエラーをしてしまうこともあるんです。
チームの悪循環を止めるのはピッチャー

出典;日刊スポーツより
今日ヤクルトスワローズが連敗の悪循環から抜けられたのは、2015年東洋大学からドラフト1位で入団した原樹理投手の好投が悪循環の流れを止め、チームを連敗から脱出させたのだと思います。
また、その原投手の好投を引き出したのは 高知・明徳義塾高出身の3年目 古賀優大捕手 で今季初めてスタメンでマスクをかぶって原投手を好リードして連敗脱出のきっかけを作った一人です。
一旦歯車が狂い始めたものを修正するためには、いつもと同じ戦略を進めていては変わるものも変わらないということです。今回のように、今まで試合に出ていない選手を使うことによって、流れに変化を与えるというのも悪循環からの脱出のひとつのアイテムかもしれません。
選手の采配は監督が一番頭を悩めるところではないでしょうか。
精鋭がそろうプロ野球でさえ勝ち続けることは難しい
小さい頃から野球をやってきた少年たちが成長し、その中から選び抜かれた精鋭たちが集うプロ野球の世界でも、ちょっとしたきっかけで悪循環に陥り、勝ちたいという意志があっても、勝てない時間が長く続くことがあります。
逆に、裏を返せば勝ち続けるという事も難しいのです。広島カープのように好循環に恵まれれば十何連勝という事もありえますが、連勝が止まった後の戦い方を考えなければ、また悪循環に陥ることもあるわけです。
なので、できれば好・不調の波を少しでも小さくするために、チームを運営するスタッフ監督は選手の調子を事細かく分析管理して采配をしようとします。
だから、野球はおもしろい
本来なら、その選手の力量はデータから導き出されていて、戦力としてある程度計算が立つはずなんです。
ところが、頭では理解しがたい予期しないミスやエラーが起きてしまうのも事実なんです。これが野球というスポーツにおいて実におもしろい要素です。
例えば、守備に定評のある選手が簡単なエラーをしてしまったり、実力から計算して先発させたエース格が早いイニングで炎上してしまったり、長打を打ったことがない選手がホームランを打ったり、とにかく予想できないハプニングが多々起こるのが野球なんです。
一寸先に何が起こるかわからない、どんなドラマがあるのかわからない、だから野球はおもしろい。
この記事へのコメントはありません。