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野球少年

「球ひろいだった少年の物語」第1話

太田政直、僕は小学生の頃

球拾いでした。

プロ野球選手になる―

なんて思って野球部に入部したけど

現実はきびしいー。

はやく試合出たいなーとか

思いながら、グランドに転がる

ボールを追いかけまわしてました。

監督にも

『おい太田!お前の投げ方直さないと

使わないからな』って言われる始末。

あちゃー

僕どうすればいいの?

投げ方直すっていってもうちの父さん

野球やったことないし・・・

なんて思っていたら

その父さんが

『政直、父さんは教えれないけど

野球の本読んでみたらどうだ?』って

アドバイスしてくれたんですよ。

それで、野球の本を買って、

投げ方について書いているのを読んで

投げ方の図解を見て真似して

毎日毎日、壁当てを繰り返しました。

野球部の練習は毎日球ひろいをして

監督・コーチはみんなの練習に忙しいから

教えてなんかくれないし、

今考えてみると、教えないんじゃなくて

教えれなかったのかもしれません(笑)

うちに帰ったら、野球の本読んで

いつも遊んでる広場で

壁当ての練習です。

来る日も来る日も繰り返し・・・

ある日、父さんに一応見てもらったら

『おー、前より良くなってると思うぞ』

という言葉をもらって

「よっしゃ―」って叫びたかったけど

そこはただ『ありがとう』って言って

うちに帰りました。

せっかく投げ方よくなったな

と思っていたのに、肘が痛いんですよ。

投げたらズキーンって  「えっ?」

病院に行ったら、成長期に良くある

「肘の軟骨骨折」でした。

どーん 落ち込みました。

だって、球ひろいが続くんですよ。

それから4か月後・・・

やっと肘も直り、

さあ、練習に参加できるぞとグランドへ。

監督からも許可が出て

キャッチボールやノックに入っていいぞと。

僕が6年生に上がる冬

衝撃的な出来事が・・・

監督の解任です。

厳しい監督だったので、父兄会から

辞めてくださいって言われたんだそうです。

その最後のミーティングで監督から

『太田、お前は良く投げ方を直したな』

『お前来年ピッチャーをやれ』

『次の監督に伝えておくから』と

大・大・大抜擢です~~~

ピッチャー 太田が誕生した瞬間でした。

さて、ピッチャーに抜擢された僕は

その後どうなったんでしょうか?

第2話へ続く・・・


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