
キャッチボールの重要性についてお話しています。今日で3回目になりますが、今日は昨日に引き続き具体的な練習方法についてお話していきます。
前回、前々回のお話はこちらから
塁間キャッチボール

塁間キャッチボールは、塁間の距離をしっかり素早く投げられるようにするための練習です。内野守備の基本のひとつですからしっかりと取り組みましょう。
この距離をしっかり強いボールで投げられないと、相手に走塁の隙を与えてしまいます。野球では常に次の塁を狙って攻撃を仕掛けるわけですから、相手に一瞬の隙も与えてはいけません。
その為に塁間キャッチボールで、距離を身体に覚えさせ、自然に送球できる訓練が必要です。
はじめは塁間の距離に離れて、キャッチボールをします。この時は相手のどこを狙って投げるか、捕ってから送球までの動作をどうすればいいか、基本に沿って考え、練習します。
相手が捕ってから送球しやすいように、利き腕側の肩の上を狙って投げ、捕った方は捕球と同時にステップを踏み身体を反転させすぐに送球できるようにします。
これがしっかり出来るようになったら、次は応用で実戦形式の本塁、一塁、二塁、三塁に分かれて右回り、左回りの送球を行ないます。
これを行なうことにより、送球しにくい利き腕側に反転して送球することも練習出来ます。利き腕と反対側に反転して投げる分には捕球と同時に反転した勢いのまま送球できますが、利き腕側への反転は一度動きを静止してから切替して投げるため、投げにくいわけです。
この体の動きに伴う送球の動作をしっかり身につけましょう。
5mキャッチボール
5mキャッチボールは、塁間での挟殺プレーなどの場合に近い距離を素早く送球するための練習です。
距離が近いので、思いっきり投げたりすると相手は捕りづらいです。また、大きいフォームもどんなボールが来るか想像しがたいので捕りづらくなります。
5mという近い距離なので、手首を柔らかく素早いスナップスローで送球します。投げる方向へのステップはして下さい。その方が体重移動もしっかり出来、送球の方向も安定します。
近い距離なので、力は入れずに素早い軽い送球が要求されます。捕球してから送球するまでの動きを素早くして、その勢いを利用してスナップスローをします。ボールも軽めに握った方がいいですね。
ノーステップキャッチボール

ノーステップキャッチボールは両足を肩幅より少し広く開き、正面にいる相手に送球する練習です。
このキャッチボールの距離は10mほどで十分です。
肩幅より少し広めに両足を開き、上半身の捻転(ひねり)と腕の振りで送球します。これも、必要以上に大きな腕の振りは必要なく、身体を利き腕側へ捻って投げる方向へ戻すリズムを使って送球します。
この練習では、送球のリズムと体重移動を身につけることが出来ます。後ろへ身体を捻って、投げる方向へ戻しながら腕を振り、それと同時にスナップスローで送球します。
この時注意することは、手首に力を入れないという事です。手首に力を入れ過ぎてしまうと、手首がロック(固まって)しまい、地面に叩き付けてしまうこともあります。なので、腕全体から力を抜いて、身体のリズムと体重移動を使って送球できるように練習します。
三人キャッチボール
三人キャッチボールは二人の間に一人挟んで行います。外野の浅い守備位置からホームまでの距離くらいで行います。真ん中の人は中継プレイヤーの立場になりますから試合同様、二人の送球の中継をして下さい。
この練習をすることにより、外野守備からホームまでの送球の連携の練習になります。メインは真ん中の選手です。送球を捕り反転して投げる練習になります。両端の二人を繋いだラインのどこで構えてボールをもらえれば投げやすいのか、身体で覚えることが出来ます。
この三人キャッチボールは交代しながら真ん中の位置で中継の練習をすることになります。
まとめ
3回にわたり、キャッチボールの重要性、具体的な練習方法についてお話してきました。
野球は、守備と攻撃側に分かれて試合を行っていきますが、ゲーム性を考えても守備というのは重要になってきます。守る側のピッチャーがボールを投げる事によってゲームは始まり、最後は相手の攻撃を封じてゲームが終わるわけですから守備がなぜ大事かというのがわかります。
もちろん、点数を取る攻撃力も大事なのですが、防御する力が無ければやられっぱなしで終わってしまします。防御する力があって初めて攻撃力が生きてくるのだと思いますので、なかなか試合で勝てないチームは今一度キャッチボールという基本に戻って練習することをおすすめします。
この記事へのコメントはありません。