
少年野球に限らず、勝てるチーム、勝ち続けるチームをつくるためには、まず1つ勝つことが大事になります。
いつも負けてばかりいると、負け癖がついてしまい、競い合ったいい試合をしていても最後の一押しが出来ず、負けてしまうケースが多々あります。
チームの一人が勝つ意識を持っていたとしても、全員にその意識が浸透していないと力を発揮することが出来ません。
なので、監督・コーチ、チームを運営するスタッフがチームの力量を把握して、はじめは自分のチームより力の劣るチームと練習試合を組んで、まず勝つことが必要です。
その試合後に、選手になぜ勝てたのかミーティングで問いかけ、良かったところをピックアップして褒めてあげて、足りなかったところを練習でカバーしていこうという意識づけを行ない、次の試合に向けて練習に取り組みます。
この繰り返しですが、注意しなければいけないことは、負けた時です。負けた時に、なぜ出来なかったのかとそこを突き詰めてもいい結果は得られないので、悪かった中にもいいところを見い出し、それを褒めてあげてもっと上手に出来るように練習に取り組めればOKです。

勝てるチームに育て上げるには、1つの勝ちを積み重ねて勝ち癖をつけることが重要です。勝てたという経験は、次にまた勝ちたいという意欲を与えてくれます。それを繰り返す事で、勝ちたい意欲がどんどん強くなり、チーム力が高まっていくでしょう。
チームを育てるのは監督、コーチの役割です。
監督・コーチが選手に目を向け、選手の特徴、精神面、考え方の傾向などを把握し、選手自らやる気を起こさせるように仕向けていかないといけません。
ひとつの成功体験が、次の成功体験への欲求に繋がり、技術向上の大きな原動力になります。なので、選手が成功できるような場面を作りだすのも監督・コーチの仕事になります。
その勝ち癖をつけるための一連の行動、考え方は、今携わっている選手達で途絶えるものではなく、次の代次の代へと受け継がれていく云わばチームイズムのようなものです。
高校野球でも、強豪校が強豪校である所以があると思います。それは、代々脈々と受け継がれてきたその高校のイズムです。
そのチームのイズム【持ち続けている考え方】これを築くことが出来れば、そのチームは常に勝利を目指せる強いチームになるでしょう。
少年野球や高校野球は、いい選手が入ってきても3年で入れ替わるからと考えられがちですが、私はそうではないと思っています。チームイズムさえ築くことが出来れば、その考え方を代々引き継ぎ強い常勝軍団を作っていくことは可能だと考えます。
子供たちが、あのチームで野球がやりたいと思えるチームがたくさん増えるといいですね。そうすれば相乗効果で野球人口も増えてくれると思います。
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